毒親への罪悪感を抱えたまま大人になって
しまったあなたへ

90日で毒親から取り込んだ不要な罪悪感を
解放し「 親軸」から「自分軸」へシフトする
“書き出す親離(しんり)カウンセリング”

親離カウンセラーの井上秀人です。

心理カウンセラーの大美賀直子さんの

「長女はなぜ母の呪文を消せないのか」について

母と娘の確執を扱った本は多く出版されております。

この本は、そんな母娘関係の中でも、長女にフォーカスし、
娘の年代別(成長段階別)の母親への接し方、母親の時代背景などを
絡めながら書かれている本です。

母娘の共依存関係から脱する方法やアダルトチルドレンにも言及しております。

また、夫婦関係の不仲が母が娘に執着する原因という内容に
大きく頷いてしまいました。

こちらです。

大美賀直子 「長女はなぜ母の呪文を消せないのか」

 

【本文からの抜粋】
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・母から長女にしばしば伝えられる「五大呪文」
1「あなたのためなのよ」
2「やりたいことも我慢して、あなたを育ててきたのに」
3「お母さんができなかったことを、あなたにしてほしいの」
4「あなたさえいてくれれば、もう何もいらない」
5「お母さんのいうとおりにしていれば間違いない」

こうしたメッセージをたびたび受け続けていると、それが呪文のように刷り込まれ
娘の考え方、娘の行動にじわじわと影響を与えていきます。こうして、知らず知らずの
うちに刷り込まれた母の呪文にしたがって人生を選ぶと、娘は心のどこかで違和感を
覚えてしまうのです。この違和感が人生から楽しさを奪い「生きづらさ」を感じさせて
しまうのだと思います。

・子供を危険から守り、保護するのは親のつとめ。一方で、子供自身の危機回避力や
環境適応力を信じて、社会に向けて子供の背中を押してあげるのが、もう1つの親の
つとめです。こうして社会に飛び立った子は、新しいことに挑戦しては傷つき、それでも
再起していくプロセスの中で、環境への適応方法を覚え、成功体験を重ねて自信をつけて
いきます。しかし、母親に守られ、真綿でくるむように育てられた娘には、この感覚を
学ぶチャンスがありません。そのため、「世の中は怖い」「私には太刀打ちができない」
と社会に対して過剰に萎縮し、挑戦する前から心を閉ざしてしまいやすいのです。

・夫婦の仲が良く、円満にコミュニケーションをとりあう関係であれば、「夫婦の問題
は夫婦で話し合って解決する」「夫(妻)の気持ちは、妻(夫)が受け止める」という意識
を持ちやすく、母が娘に執着する必要もなくなります。こうした夫婦の仲が良い家庭では、
親と子の間に、ほどよい「境界線」が引かれているものです。
しかし、夫が仕事など理由にしてほとんど家にいない。家にいても話を聞いてくれないし、
会話ができる相手じゃない。妻や家庭に関心を持ってくれない。こんな夫婦関係であれば
日々の生活の中で妻の心に満たされない思いが積み重なり、その関係にやすらぎも期待も
持てなくなってしまいます。
こうして、母は自分の思いを受け止め、癒してくれる相手として、母親である自分を全身で
求め、同性として気持ちを分かってくれる娘との関係を、心の拠り所にしていきます。
とりわけ一人娘や、きょうだいの最前線で母の心情を受け止める立場にある「長女」たちは
母を支え、母に勇気を与える存在として、家族のなかで重要な役割を担っている、そんなケースが
少なくないのです。

・夫婦が向き合えず、母子が密着している家庭では、その親にも、さらにその親にもその
傾向があり、同じような関係性が世代間で連鎖している場合が少なくないのです。

・赤ちゃんがやさしくマザーリング(抱っこしたり、あやしたり、話しかけたりなどの母親的な
世話と愛情表現)をしてもらうことによって、母親そして人間への信頼を感じることができます。
これは「基本的信頼感」といって、人間が人生の最初期に獲得するいちばん大切な発達課題です。
主たる養育者である母親とのかかわりの中で、この基本的信頼感をつかむことができると、子供は
他者も自分自身も自分を取り巻く環境も信頼することができ、たくさんの人と関わりながら、
生きていく事ができるのです。

・幼児の頃に母親との分離に不安を残した女性には、普段は「他人なんて信用しない」とクールな
素振りを見せる人も多いのですが、いったん恋人ができると「彼が離れていったらどうしよう」
「一人になりたくない」という思いにかられ。子供っぽく依存的になってしまうことが少なく
ありません。このように信頼した人、愛した人が自分から離れてしまうのではないか、という
不安にかられることを「見捨てられ不安」といい、この源は幼い頃の「母がいなくなる不安」が
色濃く影響しているといわれています。

・健全な家庭の機能が失われた家族関係を「機能不全家族」といいますが、子供はこのゆがんだ
家族関係の中で、家族の崩壊をくいとめよう、この家族にふさわしい自分の役割を演じて
生き延びよう、と必死になります。そして、このような機能不全家族のなかで育ち、大人になって
もそのトラウマから逃れられない人を「アダルトチルドレン」といいます。もとはアルコール依存症の
家族のもとで成長した大人を指す言葉でしたが、いまではより広く、機能不全家族のなかで生きてきた
大人全般を意味する言葉として使われています。

・アダルトチルドレンの6つの役割
1成績抜群、スポーツ万能などの優秀な子 「ヒーロー(英雄)」
2問題ばかり起こしているダメな子「スケープゴート(身代わり)」
3自分の存在感を消し、目立たないように生きている「ロスト・ワン(いない子)」
4親を癒し、慰める役割を買って出る「プラケーター(慰め役)」
5冗談を言って家族を笑わせる「クラン(道化)」
6面倒なことを進んで引き受け、かいがいしく世話を焼く「イネイブラー(支え役)」

アダルトチルドレンは、こうしたキャラクターを大人になっても引きずり、職場や結婚生活、
友人関係のなかでも再現していきます。

・「家族だからこそわかりあえる」と考えがちですが、家族といういちばん近しい存在だからこそ、
相手への期待値が高くなり、期待通りに対応してくれないと失望を感じてしまう。このように、
じつは家族こそ「いちばんむずかしい関係」なのです。「私の気持ちをありのまま伝える」
これさえしっかりできれば十分です。

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同性だからこそお互いに深みにはまってしまう・・・、私は男性ですが
何となく共感できました。

お互いに必要とし必要とされる良い意味での相互依存だったら良いのでしょうが、
気づかないうちに相手の人生に深入りし、自立を妨げてしまう怖さを実感しました。

親の価値観に縛られている事に気づいたら、まずはその思い込みを解放すること。

そのためには、凝り固まった価値観(思考のクセ)を見直し、
行動パターン(反射的な反応)を変える必要があります。

まずは気づき、否定せずに認めること。

そうすれば自分がどんな生き方がしたいかが見えてきます。

私は、

“親の人生ではなく、正直に自分の人生を生きたいあなた”

のことを本気でサポートします。

一緒に自分の人生を生きるきっかけを見つけませんか?

その一歩を踏み出す為の、きっかけに興味のある方は
⇒こちらに詳しく書いてます。

【編集後記】

そろそろ今年も終わりですね。
あなたは今年の目標は達成できましたか?
以前、セミナーで目標は達成することが目的ではない。
目標を立てることで行動したプロセスが大切だという
話を聞きました。今ではその意味が分かるような気がします。