毒親への罪悪感を抱えたまま大人になり
アダルトチルドレン特有の生き辛さを感じているあなたへ
親離カウンセラーの井上秀人です。
恐らくこのページを今、あなたが読まれているということは
「アダルトチルドレン」という言葉をすでにご存知なのではないか、
と思います。
アダルトチルドレンについての情報（記事）は検索すれば
多々出てきます。
数あるアダルトチルドレン関連の情報（記事）の中、こうして
このページに辿り着いて頂きありがとうございます。
せっかくなので、アダルトチルドレン問題の基本的な話から
他では出回っていない隠れアダルトチルドレンの話まで、
あなたのお役に立つ話をお伝えできればと思います。
この記事では、
【アダルトチルドレンと実際に現場で接している
カウンセラーが教えるアダルトチルドレンの特徴と克服回復への道】
をまとめてみました。
そもそもアダルトチルドレンとは簡単に言うと
「安心安全な家庭環境で育つことが叶わなかったため
子供らしく振る舞えず、大人になっても生き辛さを抱えて
生きている人達・思考・現象」
のことを言います。
このブログではアダルトチルドレンについてあなたが気になる
「アダルトチルドレンの特徴」
といった基本の話から
「機能不全家族の10の特徴とは!?」
「アダルトチルドレン問題で絶対やってはいけないこと！」
「男性がアダルトチルドレンに気づく瞬間とは!?」
「恵まれた家庭環境で育った隠れアダルトチルドレンってなに？」
「アダルトチルドレンには”こんな能力”がある!!」
といった内容をお届けすることで、アダルトチルドレン問題をいろんな角度から
一緒に見ていきたいと思います。
他のサイトでは語られない「隠れアダルトチルドレンの話」も
出し惜しみなくお伝えします。
この記事の目次
アダルトチルドレンの5つの特徴
そもそもアダルトチルドレンの概念は、アルコール依存症の親のもとで
育った子供たちのことを指しておりましたが、今ではもっと幅広く
使われるようになりました。
■夫婦仲の不仲
■DV（※面前DV）、虐待、モラハラ
■共依存
■過剰な仲良し親子（親子の境界がない＝近すぎる）
※面前DVとは夫婦が子供の前で喧嘩をする姿を見せる行為
などの影響も含まれます。
「子供時代を安心安全な環境で育つことが叶わなかった」
「感情を表に出せず（抑圧）自由に発言することができなかった」
そんな環境で育つと、下記のような特徴が現れる
ようになります。
①ヒーロー（優等生）
・・・家族に認められるために「いい子」を演じる
②スケープゴート（身代わり）
・・・トラブルを起こすことで自分に親の目を向けようとする
③ロストチャイルド
・・・気配を消すことで身を守ろうとする
④クラウン（道化師）
・・・冗談を言って笑わせることで緊張を緩和する
⑤ケアテイカー（世話役）
・・・親の愚痴を聞くことで心の安定を図る
これらは
“毒親の影響”
と切っても切り離せないので、ここでは毒親の話にも少し触れてきましょう。
毒親とは
「子供に対するネガティブな行動パターンを執拗に繰り返し、
それによって子どもの人生を支配するようになってしまう」
親のことを言います。
毒親と一言で言っても捉え方によっては様々なパターンや特徴があります。
明らかな虐待やネグレスト（育児放棄のこと）やアルコール依存症の親に育て
られたなどの分かりやすい毒親のパターンから、
「子供思いの良い親ね～」と世間では言われるような教育熱心な親、
いっけん、仲良し親子などに見えがちな過干渉タイプなどの
分かりにくい毒親のパターンもあります。
アダルトチルドレンの5つの特徴は下記の動画でも話してます。
アダルトチルドレン問題は家族連鎖する！
アダルトチルドレン問題は当事者の問題だけではなく、次世代まで続いていく
傾向が非常に高いと言われています。
このことを
「家族連鎖」「世代間連鎖」
という言い方をします。
では、なぜこのように連鎖が起こるのでしょうか？
それは、
モデリングといってある対象の方の真似（モデル）をして言動をそっくり
そのまま取り込む、ということが起こります。
意図的にやっているのは役者さんなどのお仕事が該当しますが、
このモデリングを子供は親を対象として無意識に取り込んでしまうのです。
子供は親の背中を見て育つ、と言いますが
子供にとっては幼い頃は善悪の判断が出来ない為、親の良い面も悪い面も
そのままモデリングしてしまいます（生きる基準＝当たり前となる）。
幼い頃から慣れ親しんだ環境を無意識に繰り返してしまうのです。
その結果、
その子供が大人になり子供を持つと親と同じような子育てをしてしまう傾向が
非常に強くなるのです。
例えば、
物凄く厳しい親に育てられてきた子供は自分もそう育てられてきたので、子供
にも同じように育てるのは当たり前と思って同じように過干渉になったり、
その逆で反面教師にして厳しく育てないようにしよう！と甘やかしたり放任して、
過保護に育てたりします。
いっけん、違う子育てのように見えますが、
実際は親に捉われたり固執している気持ちを強く引きずっているので、
次世代にまで親の影響を連鎖させていることになるのです。
結局は親と同じように自分の価値観を子供に押し付けることになっているのです。
このように家族連鎖を繰り返すことで、連綿と続いてきた親の影響があなたの
生き方、あなたの子供の生き方、その先の次世代の子孫の生き方すら決めて
しまうのです。
アダルトチルドレンになりやすい機能不全家族10の特徴とは!?
ここからはアダルトチルドレン問題の原点である
育った環境（家族・家庭）にフォーカスしていきます。
子供が安心安全な環境で育つことが難しかった場合、
その家庭は本来の役割を果たせていないことになり、
そんな家庭のことを
「機能不全家庭・家族」
・・・家族としての機能（役割）を果たせていない状態の家庭
という言い方をします。
機能不全家庭には10個の特徴があります。
（詳細は動画で話してます）
①強固なルールがある
②家族それぞれに強固な役割がある
③家族に共有されている秘密がある
④家族に他人が入り込むことへの影響がある
⑤きまじめであまりユーモアのセンスがない
⑥家族成員にプライバシーがない（個人間の境界があいまい）
⑦家族への偽の忠誠（家族成員は家族から去ることが許されない）
⑧家族の間にいざこざやトラブルがあっても無視される
⑨変化を嫌い抵抗する
⑩家族は分断され一体感がない
それで・・・
“アダルトチルドレン問題解決に共通するある過ち”
（絶対にやってはいけないこと）
について、ここではお話ししておこうと思います。
そもそも、あなたにはアダルトチルド問題を解決するにあたっての
目的があると思います。
例えば、
解決することで・・・
・親の人生ではなく自分の人生を生きたい
・自由になりたい
・やりたいことを何の制限もなくやりたい
・自分らしく正直に生きたい
などの目的があるのではないでしょうか？
このような目的を達成、叶えるための手段として、
アダルトチルドレンとの関係を見直したり、過去の記憶を整理したり、
自分の感情に向き合う・・・
といったいくつかのステップがあるはずです。
と言うことは、アダルトチルドレン問題に向き合って対処したり、解決することは、
あくまであなたがより良い人生を生きる為の手段だということです。
良くありがちなのが
「手段」に固執するあまり、目的を見失ったり、手段と目的が入れ替わってまう
ケースが意外に多く見受けられることです。
そうなるとアダルトチルドレン問題そのものにフォーカスすることになるので
どんどん捉われてしまい、
アダルトチルドレン問題さえ解決すれば
わたしの人生はうまくいくんだ！
と視点が狭くなってしまうのです。
いつの間にか目的を忘れてしまうのですね。
決してアダルトチルドレン問題に向き合うことは間違いではないのですが、
手段にこだわる余り、
「アダルトチルドレン問題を解決した後のあなた自身の人生をどう生きるか？」
この視点がスッポリ抜けてしまっている人をこれまでたくさん見てきました。
悩みの渦中にいると、なかなかこういった視点で客観的に自分を見ることは難しい
というのは重々承知のうえですが、あえてお伝えさせて頂きました。
アダルトチルドレン問題は親に復讐、仕返ししても解決しない！
アダルトチルドレン問題に向き合うということは
あなたの親との関係に向き合うことになります。
その過程で、親に対して怒りや悲しみ、恨みや恐怖を感じることも
あるでしょう。
「なんでこんな育て方をしたんだ！」
「もっと寄り添ってほしかった」
「子供時代を返せ！」
このような気持ちを感じることもあるかもしれません。
もしこのように感じたら、いったん深呼吸して
こう考えてほしいと思います。
怒りや悲しみなどのネガティブ感情を抱くことはOKですし、
その気持ちを適切な形で吐き出すことはぜひ実践して欲しいのですが、
やり方を間違えると、
「感情コントロールが効かなくなり、その結果、親に復讐や仕返し、
謝らせることが目的になってしまうことがあります。」
「散々、親から支配コントロールされてきたのだから、それくらいいいじゃ
ないか！」とあなたは思うかもしれません。
気持ちは分からないでもないですが、
結局は親からされてきて最もイヤだったことと全く同じことを
今度はあなた自身がしていることになるのです。
これでは、何の問題解決にもなってないです。
例え復讐、仕返しできたとしても、心からの満足感は得られないでしょう。
なぜなら、
虚しさや罪悪感に襲われ、この先も親に捉われた人生を生きることに
なるからです。
苦しみは苦しみしか生みません。
怒りにフォーカスすると怒りが拡大するように、
復讐や仕返しは最後には自分に返ってきます。
何度も言うように
過去（今も）散々、親から価値観を押し付けされイヤな思いをたくさんしてきた
のに、今度は子供の側が親に自分の価値観を押し付けることになってしまうの
です。
まさに
“家族連鎖”
です。
あくまで親との関係性を振り返ることは、あなたが今後、より良い人生を
生きていくための手段に過ぎません。
本来、早くアダルトチルドレン問題を解決し、克服したいはずなのに
結果的にアダルトチルドレン問題自体から抜けられなくなる恐れがあるのです。
そうなると、
あなたはずっと”親の被害者”という立場から抜けられません。
親への恨みや怒り、復讐心を手放さない以上は永遠に
アダルトチルドレン問題は解決しません。
問題の渦中にいると、なかなかこの考えは理解できないので、
今はピンとこないかもしれません。
そんなときはこんな考え方に切り替えることをおススメします。
それは、
親を原因にするのではく、数ある原因の中のひとつである
「要因」にしてみて下さい。
何度も言っておりますが、親との関係性は、あなたが今後、より良い人生を
生きていくための手段に過ぎません。
アダルトチルドレン問題は、親の価値観から解放されることで、より、
あなたらしい人生を生きるきっかけ・プロセスに過ぎないのですね。
ところが、
アダルトチルドレン問題の解決をゴールにしてしまう以上、この考えからは
大きく離れた生き方を選択してしまうことになります。
間違えてほしくないのは、ゴールは
“あなたがどんな生き方をしたいのか？”
になります。
このことを忘れないようにして下さい。
男性がアダルトチルドレンに気づく瞬間とは!?
ここからはあまり取り上げられる機会の少ない男性のアダルトチルドレン
についてお話します。
私のクライアントさんでも男性の方がいらっしゃいますし
何より私自身が男性でアダルトチルドレン問題に悩み苦しんできたので
そういった観点でお話をしていきます。
男性は自分が家庭を持ち子供が生まれて親になると・・・
自分自身が育った環境を振り返ることで、自分も親との関係で苦しんできたのだな、
と気づきやすくなります。
「父親としてどう子供に接するか？」
「どのように子供を教育して導いていけばいいのか？」
「このままじゃ親としてまずいな・・・」
と責任感が芽生え、1度は親との関係を振り返る機会が訪れます。
もちろん女性も同じように親になったタイミングで気づく方もいますが、
女性の場合はもっと前の
“恋愛の段階”
で気づくケースが多いです。
報われない恋愛（浮気、不倫、DV、SEX依存、共依存など）
を繰り返す中で、
なぜ同じような相手を毎回選び、
同じような望まない関係性に陥るのか？
と疑問に思うようになり、（「これはなんかおかしいぞ！」）
自らその原因を探す中で
もしかしたら「アダルトチルドレン問題や毒親関係」が
報われない恋愛に大きく影響しているかも？
と気づき、私のもとに相談に来られるケースが多いです。
隠れアダルトチルドレンの悩みとは!?
隠れアダルトチルドレン問題についてもここでは触れておきましょう。
隠れアダルトチルドレン問題とは何か？
初めて聞いた言葉かもしれませんね。
隠れアダルトチルドレン問題とは、、、
恵まれた家庭環境で育ち（周囲からはいい家族だね～と言われる）
なんの不自由もない生活を送ってきたのに、親に対しての
ネガティブ感情が未だに尾を引いていて、そんな自分に戸惑い、
罪悪感を感じ、自分を責めてしまう・・・
こんな方達のことを隠れアダルトチルドレンと呼んでます
【※正式な名称ではないです、わかりやすく区別するためにそう呼んでます】
こういった方たちは家庭環境に恵まれていたからこそ、
余計に親のことを悪く言うことがいけないことなんじゃないか？
（私がワガママなのでは？）と自己嫌悪に陥るのですね。
明らかに劣悪な家庭環境
（DV、モラハラ、虐待、不倫、アルコール依存症、ネグレスト（放置）など）
であれば本人も親を悪く言うことに、そこまで抵抗は持たないのですが、
自分にお金をかけてくれた・・・
（衣食住はもちろん習い事や受験、引っ越し、結婚費用を出してもらったなど）
そういったケースが多いからこそ、思った以上に根が深いです。
なぜなら、
先ほど言ったように
「”罪悪感”」が強烈にブレーキをかけるからです。
親自身も努力家で優秀（大企業に勤めてたり起業してバリバリ活躍しているなど）
だったりすることも多いので、親が子供に求める基準や期待値も高くなりがちで、
その結果、子供も親の期待に応えるために一生懸命頑張ります。
こういったことからも、隠れアダルトチルドレンはアダルトチルドレン問題に
気づくタイミングが遅くなったりすることがあります。
（自分は恵まれた家庭で育ったと思い込んでいるので）
世間的にもなかなか分かりにくいので、ますます孤立する状況に陥ってしまいます。
詳しくは動画で話してます。
アダルトチルドレンには”こんな能力”がある!!
最後に、アダルトチルドレンを問題として取り扱う以上、
どうしても
アダルトチルドレン＝生きつらい存在
と捉えてしまいがちです。
私の伝え方もそういった話になっているので、余計に
そのように感じさせてしまっているかもしれません。
ところが、、、
アダルトチルドレンには素晴らしい能力があるんだよ！
ということを伝えたいので、この話をして終わりにしたいと思います。
アダルトチルドレンにはこんな能力があります。
■真面目
■一生懸命
■努力家（頑張り屋）
■忍耐強い
■空気を読む（相手の気持ちを配慮できる）
■辛い環境も乗り越える力（環境適応力）
これを読んであなたはお気づきになりましたか？
そう・・・
これらの能力は実際に努力しても、
手に入らない方もいるのです。
それに、これらの能力は
“人が生きていくためには必須の力”
になります。
すでにあなたはこれらの能力を身に着けていることに
今、気づいてほしいのです。
そして、これからは、
これらの能力を生かせる、発揮できる場所を見つけ、
あなた本来の実力を発揮してほしいな！と心から思ってます。
コンプレックスは強みになるんだ！
ということを覚えておいてほしいと思います。
私もアダルトチルドレン問題には悩み苦しんできましたが、
今、こうしてその時の経験を伝えることで、同じ悩みを
持つ方々とこうしてつながれ、サポートできるありがたい
人生を送れています。
こうしてご縁がつながり、ここまで読んでくださった
あなたにも本当に感謝しております。
詳しくは動画でも話してます。
アダルトチルドレン問題のまとめ
いかかがでしたでしょうか？
アダルトチルドレンの特徴、育った環境や
隠れアダルトチルドレン問題まで、
なかなかネットなどでは公開されていないお話しや私の経験、
クライアントさんとの実績を踏まえてお伝えしてきました。
もしかしたら初めて聞いたこと、改めて気づいたこと、
何度も見聞きしてきたことなど、いろいろ感じることはあると思いますが、
この記事が何かしらあなたのアダルトチルドレン問題を改善するための
お役に立てられたら嬉しいです。
私が多くのアダルトチルドレン問題に悩み直面している方々と
接してきて思うことがあります。
それは、
「あなたは何一つ悪くない！」
ということ・・・。
幼い頃であればなおさら家庭環境を選べません。無力な子供にとって親を変える
ことは不可能です。（そもそも人を変えることは難しいですが）
だからこそ、
あなたは生きる為に必死だったと思います。
こうして今、この文章を読んでいるあなたと出会えたことに、私はとても感謝して
おります。
あなたが生きて、こうして自分のアダルトチルドレン問題を解決したい！と
アクションを起こしている姿に敬意を表します。
今、この問題に気づいたということは、本来のあなたの人生を生きる為の
きっかけを掴みかけているということだと私は思います。
“今の生き方は本当のあなたの生き方とズレているよ！いい加減、気づいて！”
という、あなたのこころからのサイン（こころの声）なのです。
どうか本当のあなたからのこころのサインに気づき、
見逃さないようにしてください。
そして、
アダルトチルドレン問題に気づいたことをきっかけに
親との関係を振り返る＝自分の人生を見つめる
ことを始めてみることは、あなたにとって人生最大のチャンスだと思ってます。
アダルトチルドレン問題はあなたが本当のあなたで生きるための
プロセスに過ぎません。
本当の目的は
あなたがどんな生き方をこれからしていくのか？
そのために親と向き合うのです。
あなたは1人ではありません。
同じ問題に悩み、アダルトチルドレン問題を解決し、毒親の支配や罪悪感、
価値観から解放された仲間がたくさんいます。
あなたの心はどんな状況でも、どんな環境でも、いつでも自由です。
どうかそのことを忘れないでください。
あなたの人生が望む方向に進むことを陰ながら応援しております。
貴重な時間を割いて、ここまで読んで頂きまして本当にありがとうございます。
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