毒親への罪悪感を抱えたまま大人になって
しまったあなたへ

90日で毒親から取り込んだ不要な罪悪感を
解放し「 親軸」から「自分軸」へシフトする
“書き出す親離(しんり)カウンセリング”

親離カウンセラーの井上秀人です。

女優 吉瀬美智子さんの本 「幸転力」について

今や遅咲きの代名詞!?とも言われている吉瀬美智子さんの素の表情が
じっくりと味わえる素敵な本です。

お母さんとの確執や学生の頃はやんちゃ?でヤンキーだという噂の
部分にも触れております。

ナチュラルで自分の軸をしっかり持っていて、愛情あふれる
人間としてとても魅力的な女性だな~と感じました。

全ては自分の感じ方次第、と言い切る吉瀬さんの生き方は
全ての迷える人の参考になると思います。

こちらです。

幸転力 吉瀬美智子

本文からの抜粋】
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■人が何かをスタートするのに「もう遅い」という言葉はない、と心から思っています。
それぞれのタイミングがあり、自分で気付いた瞬間から本気で行動すれば良いのではないか、と。
心の持ち方次第でいつしか「幸せ」なことは転じていく事が必ずできる。きっとできる。

■大きな仕事の前に、私は必ず弱音を吐きます。「私にできるかな」「できないよ」
「やっぱり逃げたい」そのたびに、「みっちゃんならできる」そう励ましてもらって、自分を
奮い立たせてきました。

■親になりまず感じたのは、両親への感謝でした。私には、小さい頃、母と一緒にいた記憶がありません。
私が小学生のころ、一時期両親が別居をしていて、母が家にいなかったからです。私にとって一番
いてほしいとき、甘えたいとき、頼りにしたいときに、母はそばにいてくれなかった。その思いが
あまりに強かったからでしょうか。「お母さんは私を置いてった」「私が悪いことをしたからお母さんは
いなくなったの?」自分のせいかもしれないと考えて、悲しい思いをしたことは覚えています。

■「どういう人が好きですか?」そう聞かれた時の私の答えは、「笑顔が素敵な人」。笑顔が素敵な人は
仕事もプライベートも充実している人だと思うから。女優さんで素敵だなと思うのも、やっぱり笑顔が
素敵な人です。仕事をしていない時間、普段の時間を大切にしているかどうかは、笑顔に表れている気がします。
そして素敵な笑顔の人は、結果的にいいお仕事をされている。

■大人になって働くようになり、自分で得たお金で何をしようか考えた時、「何か家族の思い出をつくりたい」
そんな事を考えました。私には、家族旅行の経験も、家族写真もほとんどなく、家族の思い出があまりなかった
からです。親孝行って、親も自分も心地よくなることなんですね。

■失敗しても、ドジを踏んでも、「だめな自分もかわいい」そう思えれば、案外立ち直れたりします。

■そもそも、私は超ポジティブでリアリスト。いつもどこかで、「なるようになるさ」と思っています。
気持ちの持ち方ひとつで変わるなら、楽しく考えられた方が良い。くよくよ考えても答えが見つからないなら
くよくよするだけ時間の無駄だと。

■がんばりすぎないことも大事。力を抜いて生きることも必要。私が大事にしている生き方です。
「がんばる」漢字で書くと「頑張る」頑なに我を張ることだとすれば、どこかで無理をすることのような気がします。
「いい加減だね」マイナスな意味で使われることの多い言葉ですが、もともとの意味は〝好い加減〝
ちょうどいい加減だと聞きました。がんばりすぎず、バランス良く、ときには力を抜く。人にはい〝好い加減〝が必要ですね。

■過去を振り返るより、前を見て歩きたい。昨日よりも1ミリでも前進したい。今日より明日のほうが、
いい自分でありたい。仕事なら昨日より良い演技をしたいし、家庭では昨日より少しでもおいしい食事を出したい。
常に前進を望む気持ちがあります。

■東京に出てきてすぐのころ、言われるままにドラマの仕事をして大失敗しました。どんな仕事でも、「これはいや」
「あの人が嫌い」などと言っているだけでは何も変わりません。言ったからといって、仕事が変わるわけでも、
人を変えられるわけでもありませんよね。変えたければ、自分が変わるしかない。私はそう思います。
行動に移さなければ何も変わらないし、思いを伝えなければ何も始まらない。
福岡から東京に出てきた時も、モデルとして歩き始めた時も、女優に転身した時も、私が自分で決めて行動に移して
きました。どれも、簡単にいったわけではありません。事務所の移籍など、私ひとりの問題ではすまさてないことも
どう考えても無理な状況もありました。それでも逃げたことはありません。逃げていては前に進めないから。
もちろん、振り返る必要があることもあります。振り返ることでプラスになる場合もあると思います。
「あのときできたんだから、今度もきっとできる」そんなプラスの振り返り。
今の私も、過去を振り返りながらこの本を書いています。

■自分が心を開けば、相手も心を開いてくれる。思い切って扉をあければ、きっと新しい風が入ってくる。
悩みがあるときこそ、そのチャンスかもしれませんね。

■「やるからには負けたくない」「上を目指したい」負けず嫌いな私は、いつも自分の精一杯を出して仕事に臨みます。
オーディションで選ばれるために、相手が何を望んでいるかを研究し、自分で自分を演出して臨む努力を欠かしませんでした。
着物の仕事のオーディションの時は、私が着物を着た写真だけのブック(モデルの資料)を作って持っていきました。
相手は私の洋裁ではなく、着物をきたときの雰囲気が知りたいだろうと思ったからです。自分のブックから洋服の写真を
全部抜き、着物の写真を選んで差し替えるのは手間がかかりました。でも、そうすることで、私がこころからこの仕事を
したいと思っている、その熱意が伝わるだろうと思いました。この時は見事思いが通じて合格!
もちろん、選ばれなかったことも何度もあります。それでも、自分の精一杯を出しての結果なら、自分自身に納得がいきました。

■運はコントロールできないとか、あいまいなものだと思う人は多いけれど、私にとって運は、日ごろ本気で
生きている人しか手にできないもの。毎日本気で生きて、大事な時機を逃さなかったからこそ、振り返った時に
「運が良かった」「好機を掴んだ」と思えるのだと思います。女優になることを決めたのも、モデルの道を長く
歩いた後に巡ってきた時機での決断です。当時、女優になるためにそれまでの事務所をやめたとき、実はまだ、
希望している今の事務所が採ってくれるかどうかは決まっていませんでした。むしろ、年齢的に採ってもらえる
可能性は低かった。やめるのはいいけれど次の事務所は見つからないかもしれない。そんな不安があるなかでの
決断でした。ただ迷いはありませんでした。ベストをつくして失敗したのなら潔くあきらめよう。そういう覚悟はありました。
普段はわりと見た目通り?の、流れに身を任せてゆるく生きているタイプです。ただ、目標に向けてはいつも本気。
そして、「ここは真剣に考えるべきとき」「ここは私のターニングポイント」そういう時機がきたら、全身全霊!
最大限思考を集中させます。大事なポイントを外さないために。今の私を「運がいいね」そう思ってもらえたら
それは私にとって最高のほめ言葉です。

■女優への転身直後はモデルの仕事の依頼も多く、その都度、依頼を断るのは心が痛みました。でも、女優になるためには
モデルの仕事が逃げになる。そう思ってきちんとお断りすることに決めました。断ることに対して、批判的な意見も
たくさんありました。まわりの声が気にならなかったわけではありません。私なりに精一杯考えて出した決断であり、
批判も覚悟していました。それでもときには、「私のことを良く知らない人に、何がわかるの?」そう反論したい気持ちに
かられることも。でも、熟慮の上に下した決断なら、もう迷わないことにしているのです。
モデルをやめる、仕事を断る事は、大きな勇気がいる決断。それでも、前に進めたのは、私を理解して応援してくれる
人がちゃんといたからです。私の決断を応援してくれた仲間から、私は本当にたくさんのエネルギーをもらいました。
だからこそ、今の私がここにいます。断るべきときは断る。自分の気持ちに正直に生きられるのが理想です。

■私は「こうしたい」「こうしよう」と思う事を、よく言葉にします。「こうする」と決意するというより、
「そうなると信じている」という感じでしょうか。「自分で決めたから、それに行きつくまでがんばろう」
言葉にすることで自分に暗示をかけるような感じです。確かに「こうしたい」と思うことは、すぐに人に言うし
言った事はほとんど現実になりました。言葉には不思議な力がある。言葉は実行に向けての原動力になる。
そう信じています。

■最近では、「神さまは越えられない壁を与えない」そう考えられるようになりました。仕事のオファーに対しても
「今の私に合った課題が与えられている」「乗り越えるべき壁だからこそ、与えられた」そう思えるようになりました。
そして、「大丈夫、きっと乗り越えられる」とも。どんな仕事も、どんなことも、〝発車″するまでは人一倍悩むけれど、
悩んで決めた〝出発”だからこそ、前を向いて走ることができます。点数は高くなくても、ちゃんとゴールに到達しました。
これからも、自問自答を繰り返しながら前に進んでいきます。

■「これをすることで、私は幸せを感じられるかどうか」これは、何かをするときに私が最初に考えること。
自分がいちばん快適で、幸せに思えるかどうか。それが私のすべての基準です。
自分の日常を慈しむ、その積み重ねで「幸せに生きること」は達成されるのではないでしょうか。

■人はなぜ学ぶのか。人はなぜ働くのか。私はこの時代に、人として、女性として生まれた。どれひとつ、自分だけの
力で実現したものはありません。私が女優になったのも、女優を続けられているのもそう。奇跡の積み重ねです。
だから、私は私にできることをしてお返しすべきだと。それが私にとっては仕事をすること=演じること。
それでも、仕事を続けるかどうか迷うこともありました。ずっと願っていた子供を授かり、「このままの時間が
もっと続くといいな「女優に戻らなくてもいいかな」こどもとの幸せな日々の中で、テレビカメラの前に立つことを
ためらう気持ちがありました。ただ、「やりたいときだけ女優をやって、やめたくなったらやめていいのか」
「自分を支えてくれた人に、まだまだお返しが出来ていないのに、消えていいのか」そう考えると、やめるわけには
いかないと思いました。
遅いデビューで多くの人に心配をかけたけれど、なんとかここまでがんばってきました。これもたくさんの人が
応援してくれたおかげです。それをゼロにしたら申し訳ないと。私は女優として人を元気を届けるという役割を
与えられました。だから私は演じ続ける覚悟を決めました。
もうひとつ、子供を授かったことで、私の生き様を、子供、さらにはこれから続く子孫に伝えたいという思いが
生まれました。女優はそれは出来る素敵な仕事。娘にはさみしい思いをさせることもあると思うけれど、私の仕事の
姿を見せられるときがくれば、きっと理解してもらえると信じています。
そして、「16代前のおばあちゃんは、素敵な女優さんだったよ」いつかずっと先の未来で、子孫に誇ってもらえると
いいな。そんな夢を持ちつつ私はこれからも女優の道を歩き続けます。

■私がインタビューなどで度々お答えしている言葉に「幸せも不幸せも自分の感じ方次第」というのがあります。
目の前で起きた事実は、ゼロであり、幸せでも、不幸せでもありません。反応する自分の心がどちらかに振れている
だけなのです。だったらいつもこれは、神さまに試されている、と考えた方が楽になれる、と。
自分にとってはそう思うことでストレスもなく、いつも笑顔でいることができます。その積み重ねで、なんでもない
毎日がとても貴重なものに思えてきます。きっとこれが〝幸転力〝なのかな、と。

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なんだか、良質の自己啓発書を読んでいるような感覚を感じました。

心にスッと入ってくるのは、吉瀬んさんの言葉が机上の空論ではなく
苦労したり楽しんだりしながら全てご自身で実体験として刻まれたことだからでしょう。

全ての出来事を真っ直ぐに受け止め、生きるエネルギーに変えているその姿に
私も大いに刺激を受けました。

幸転力、良い言葉ですね!

私も吉瀬さん同様、自分の在り方や思考のクセがその人の人生を
決めている、と思ってます。

「自分軸」を持っている人間が幸せ力も高いのでしょう。

そんな自分軸を身に付けたい方は
こちらが参考になります。

⇒セルフケア力を身に付ける7つのステップ

【編集後記】

今回、吉瀬美智子さんの本を読んで、すっかりファンになりました!
人間力のある方なので、今後も末長くご活躍されるでしょう。
こういった人の本は心理学に関係なくどんどん読んで、吸収していきたいと
思います。