毒親への罪悪感を抱えたまま大人になって
しまったあなたへ

90日で毒親から取り込んだ不要な罪悪感を
解放し「 親軸」から「自分軸」へシフトする
“書き出す親離(しんり)カウンセリング”

親離カウンセラーの井上秀人です。

今日のお話は、機能不全家庭で育った環境を大人になっても繰り返す事についてです。

幼い頃に両親の喧嘩が絶えない、虐待や言葉の暴力、アルコールやそのほかの依存症、共依存関係を見て育つと、いわゆる機能不全家庭やアダルトチルドレンとしての生き方が身に付きやすくなります。

それはサバイバー、まさに子供ながらに生きる為の手段として選択した「生き方」なのです。

ですので、無意識の方も多く、大人になってから周囲と比べて自分はおかしいのでは?と考え、ACだったのか、と気づくケースも多いです。

大人になって解決できそうな事も、子供の頃に覚えた生き方がそうはさせないのです。

また、癒されることのないインナーチャイルドを胸に抱えながら、今を生きづらく感じている方も多いです。

親の行為をあたかも自分のせいに感じてしまい、自分と相手の境界が曖昧になりがちです。

子供にとっては親から見放されることはすなわち「死」を連想させます。

それほど、子供にとって幼い頃の環境は、自分の性格、価値観、人格を知らず知らずのうちに醸成させるのです。

そんな辛い経験をして大人になり、親を反面教師として、絶対に自分の親のような生き方はしない!と心に深く刻んだ事もあるでしょう。

ごく当たり前の流れだと思います。

しかし、その感情に捉われるあまり、自分の生き方と親の生き方を常に比較し、いろんな場面で親を想起させる出来事に直面し、感情を捉われてしまうのです。

心を「現在」ではなく、過去や未来にフォーカスしてしまうのです。

そして気がつけば、対人関係でも、両親と似たような人を選んでいる事も実際にはあります。

反面教師として生きてきたはずが、自分自身が同じような生き方をしてしまっているケースもあります。

暴力は振るわないが、何か外的なものに依存してしまったり、他人に依存して共依存関係を構築したり。

またはそんな人を自分の力で更生させようと振る舞うようになります。

この「自分の力で更生させる」ことこそ、機能不全家庭で育った環境を大人になっても繰り返す事とイコールになります。

どういう事かと申しますと、その環境に身をおく事で、もう1度克服、解決しようと無意識に選んでいるのです。

こんな例があります。

●アルコール依存の親に苦労してきたが、大人になってアルコール依存のパートナーを選んでしまい、そのパートナーを自分の力で更生させようと必死になる

●親からの虐待に苦しんできたが、大人になってDVをはたらくパートナーを選んでしまい、そのパートナーのDVを自分の力でやめさせようとする

●戦争の時に信頼する仲間を目の前で殺され、深い傷とPTSDを患った兵士が、しばらくして、大量虐殺をするような立場に自ら身を置き、仲間の敵をとろうとする

このように1度はこんな環境はまっぴらごめんだ!!と生きてきたのに、年月が経過すると同じような環境に自ら身を置き、その時に解決、克服できなかった事をもう1度やり直そうとすることがあるのです。

改めて人間の心理とは奥が深く不思議なものです。

あなたにも思い当たる節はありますか?

私は仕事において、なぜか父と似たようなタイプの上司に巡り合う事が多く、そのたびに悩み苦しんできました。

自分の意見を言えず、悔しく情けない思いをしてきました。

それも幼い頃に父に意見を全く言えなかった(言わせてもらえなかった)事を、大人になって解決、克服しようと同じような環境や人を無意識に引き寄せていたのかもしれません。